太平洋貿易(株)代表取締役専務 浅田 雅宏(あさだ まさひろ)
2006-2007期に採取のアルテミア卵の品質について
先に今期(2006年10月1日~)に収穫されたアルテミア卵の状況について報告しておりますが、グレートソルトレークの漁も1月31日をもって終了となりました。最終的な収穫量はバイオマスで約1,735万ポンドと昨シーズンのほぼ1.8倍になっております。採取された卵は約2~3ヶ月のダイヤポーズといわれる冬眠期の後、順次精製、製品化となります。今年も例年と同じく、1月半ば頃からダイヤポーズを終了したと判断して、製品化しておりますが、例年と異なりプレミアムといわれる高品質のアルテミア卵が得られておりません。通常、シーズンの初期に採取した物が品質がよいので、今の時期に良質の物が得られないということは、今後も期待薄と考えられます。この状況は採取業者全般に共通で、当方で入手した最良といわれるサンプルでも、85.8%の孵化率しか示しておりません。
以上のことから先のレポートで楽観的な予想をいたしましたことを、お詫びするとともに、今期は孵化率90%以上の物の入手は、かなり困難になるのではないかということを報告いたします。
以上