「西日本トラフグ陸上養殖協議会」が発足

九州地区でトラフグの陸上養殖を行う養魚家による「西日本トラフグ陸上養殖協議会」が2005年10月1日に発足した。陸上でのトラフグ養殖事業を経営的にも持続的なものとするべく、技術交流や情報交換を密に行っていくのが趣意。会員企業は、天草海龍観光(株)、海洋牧場、(有)佐々木水産、(有)村田活魚(以上4社は熊本県)、 (有)松永水産、 (有)峯養魚場(以上2社は長崎県)、(有)キョーヨー活魚(佐賀県)の養殖企業と養殖資材関連の太平洋貿易(株)、東洋化成(株)の9社。初代会長には松永氏((有)松永水産)が、副会長には太田氏(天草海龍観光㈱)がそれぞれ就任し、太平洋貿易㈱が事務局を務める。

「メンバー間の技術交流は5~6年前から行われているが、組織化によってさらに綿密な交流ができ、お互いのスキルアップや採算性向上にもつながると考えた。養殖技術の研鑽のみならず、マーケット情報交換を密にし、親魚養成、育種にも挑戦し、協議会企業ならではの高品質フグを差別化商品として定着させたい」と松永会長。今後は年3回程度の定例会と国内外の研修旅行をする予定だ。ちなみに、会員企業のフグの今期の予定出荷量はキロ物で約20万尾。
生産(利水)方式は、峯養魚場が半閉鎖循環方式、他は掛け流し式。

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